TEPIA 一般財団法人 高度技術社会推進協会

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TEPIA 先端技術館



時間・空間の制約を超える

セコム株式会社
セコムドローン

「セコムドローン」は、民間防犯用としては世界初となる、自律型ドローンを活用した監視サービスです。施設内に設置したレーザーセンサーが不審な人や車の侵入を検知すると、LEDライトや監視カメラを搭載したドローンが現場に急行します。独自のセンシング技術や空間情報処理技術などを駆使することで、移動する対象を最適ルートで自動追跡します。対象の特定に有益な情報を夜間でもカラーで撮影し、その画像をコントロールセンターにリアルタイムで送信できるので、より一層の安心、安全を実現します。

株式会社アクセルスペース
AxelGlobe

「AxelGlobe」は、超小型の観測衛星から地球を撮影し、得られた画像データを分析する総合サービスです。衛星は質量100kg以下で1mにも満たないサイズながら、搭載されたセンサーは地上の車も判別できる約2.5mの解像度をもちます。この衛星を50機打ち上げることにより、地球ほぼ全土の詳細な画像データが毎日得られるようになります。膨大な地球観測データは、農業であれば収穫高の予測や適切な肥料の量、最適な収穫時期の予測などへの利用が期待されています。

株式会社大林組
宇宙エレベーター

人や物資を「ロケット」よりも経済的かつ大量に宇宙に搬送できる手段として研究されている宇宙エレベーター。重力と遠心力が釣り合う高度約36,000㎞の静止軌道上に宇宙ステーションを置き、バランスを維持するためにそこから上下に総延長約10万㎞のケーブルを伸ばします。そのケーブルに昇降機をつけ、エレベーターとして利用するのです。ケーブルには軽くて強く、鉄鋼の約20倍の引張強度を持つカーボンナノチューブを採用。完成すれば宇宙との行き来が容易にでき、宇宙環境を利用した研究や太陽系資源の採掘、宇宙観光旅行もできるようになります。実現のために克服すべき課題はたくさんありますが、これらの課題が解決されれば2050年の実現も夢ではありません。

株式会社カレアコーポレーション
非接触型バイタル感知センサー

非接触バイタルセンサーは、人に触れることなく脈拍や呼吸、体の動きなどを測定できる小型の装置です。本体から弱い電波を発射し、動いている物に当たると反射される電波に違いが現れる「ドップラー効果」の原理を応用しています。体に装着する必要がないため、日常生活の邪魔になることもありません。このセンサーを介護施設や病院の室内に設置しておけば、高齢者や患者の体の異変をすぐに感知してスタッフや救急車を手配することができます。
最終的な目標に、動きの傾向を予測し、睡眠品質向上、ストレス低減、集中力アップ、認知症予防といったライフサイエンス事業へと進化させることを掲げており、照明機器やエアコン等の家電への導入も進めています。

株式会社オリィ研究所
OriHime

「OriHime」は、遠く離れた場所からでも、自分の分身のように操作できるロボットです。内蔵のWEBカメラやマイク、スピーカーを通じて、離れた場所にいる人の顔を見ながら会話をすることができます。リモートコントロールで首を振ったりうなずいたり、片手を上げてあいさつをしたりといった動作も可能です。 「OriHime」に喜怒哀楽の表情はありませんが、音声や動きでいろいろな感情を表せます。入院や単身赴任等で親しい人となかなか会えなくても、「OriHime」を通じて気軽にコミュニケーションができるようになることを目指しています。

株式会社日立製作所
多目的人工知能 Hitachi AI Technology/H

IoT(モノのインターネット)を人々の生活に活かすには、人工知能(AI)は欠かせない技術です。それぞれの目的に特化した“専用”のAIが世界中で開発され活用されています。しかしAIの開発には膨大な時間とコストが必要です。
そこで開発されたのがHitachi AI Technology/H(以下、AT/H)。1つの目的専用ではなく、多様なニーズに対応することができる多目的AIです。既存のシステムに追加して、人間が“目的”を伝えれば、AT/Hがビッグデータの情報をヒントに自ら成長しつつ結果を出してくれます。さまざまな問題を効率的に解決できるようになります。

セイコーソリューションズ株式会社
グランドマスタークロック「Time Server Pro.」

私たちが暮らす現代社会では、いろいろなものがインターネットにつながり、たくさんの情報が行き交っています。膨大な情報を正確にやりとりするためには、その情報を扱う電子機器の時計を正確に合わせておく必要があります。それを「時刻同期」と呼びます。
人間どうしの待ち合わせであれば、それぞれの腕時計が「分」単位で合っていれば十分ですが、電子機器の間では、「1秒の100万分の1」という精度で時刻を合わせる必要がでてきます。この製品は、こうした近未来の「時刻同期」の要求にこたえるために開発されました。   

早稲田大学理工学術院 石川研究室 飯塚里志, シモセラエドガー, 石川博/JST戦略的創造研究推進事業
AIが白黒写真を自動変換

「人工知能(AI)」技術の一つであるディープネットワークを使って色付けの手がかりとなる画像の特徴を抽出することで、白黒写真に自然な色付けが実現できるようになりました。これまで白黒写真の色付け作業は人の手で行われて時間がかかっていましたが、AIがさまざまな画像データの色彩を学習することにより、自動で白黒写真のカラー化を行うことができます。
歴史的に重要な白黒写真に色彩を加えることで、新たな発見があるかもしれません。

株式会社FRONTEOコミュニケーションズ/株式会社FRONTEO/ヴイストン株式会社
人工知能ロボット「Kibiro」

Kibiroは、人間の機微(心の微妙な変化)を理解するように独自開発された人工知能「KIBIT」を搭載したロボットです。毎日の生活の中で、好きな本を教えたり、今日行ったレストランの感想を伝えたりすると、その情報からあなたがどんな感性を持った人なのかを高い精度で学習します。そしてWeb上に膨大に蓄積された情報の中から、あなたにピッタリのお店や商品を素早く見つけてきてくれるのです。日常生活には選択と判断の機会がたくさんありますが、全ての情報を自分で見ることは不可能です。Kibiroは人間の良き相棒として、あなたの好みの情報を見つけることをサポートし、生活が豊かになるお手伝いをします。

理化学研究所
超伝導量子コンピューター

量子コンピューターは「量子」の「状態の重ね合わせ」という性質を利用して高速に演算を行うことができると期待されているもので、理論上、現在の最速スーパーコンピューターが数千年かかっても解けないような計算でも、たとえば数十秒といった短い時間で処理することができると言われています。量子コンピューターでは、同時に二つの状態(「0」と「1」)を取ることができる「量子ビット」が情報処理の基本単位となります。これを実現するため、超伝導体を使用した「ジョセフソン素子」を利用し、現在では量子コンピューターの基本回路が実現可能というところまで研究が進んでいます。

理化学研究所
スキルミオンメモリ

スキルミオン(人の名前からの呼称)とは磁気モーメント(最小の磁石)の大変小さな10×10-9m程度の渦です。この渦を電流で作ったり消したりすることができます。この渦は一度生成すると安定的に存在することができます。この渦が存在するときを“1”、存在しない状態を“0”として情報メモリに応用できます。
この研究が進めば、膨大な情報を高速に扱え、リアルで綺麗な3次元の動画でゲームをしたり、仮想空間を飛び回ることができるかもしれません。また、世界中の人々と多くの情報を瞬時に共有できるようになると期待されています。

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