TEPIA 一般財団法人 高度技術社会推進協会

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TEPIA 先端技術館



テクノロジーショーケース

人類をとりまくさまざまな社会課題を、「高齢化」、「人口減少」、「地域間格差の拡大」の3つに分類し、それぞれの課題を解決するための技術をご紹介します。
また、ちょっと先の「未来のくらし」を想像させる技術も紹介します。


高齢化

株式会社カレアコーポレーション/株式会社リョーサン
非接触型バイタル感知センサ

介護施設では、通常20分間隔で患者の見回りを行いますが、介護する側の負担が大きいという問題があります。
そこで、生体反応が検知できるセンサで高齢者を常時検知し、介護スタッフの負担を減らし、介護される側のサービスの質を落とさず、高齢者のライフスタイルやプライベートを尊重しながら、暮らしの安全・安心に役立てることを目的に開発されました。
さらに、2018年には、心の状況を見える化する為、新しいアルゴリズムを開発しメンタル面を検知できる機能を加えました。昨今の働き方改革の取り組みでは企業で働く各個人の働きやすい環境づくりと健康経営支援を推進しており、スト レスや疲労度、集中力、眠気度を検知することで、健康への意識改革を訴求するメンタルヘルスケアシステムとして活用することができます。

株式会社富士通研究所
顔画像脈拍計測技術

スマートフォンやタブレット、パソコンなどの内蔵カメラやWebカメラで撮影した顔の画像から脈拍を自動計測する技術 です。
血液に含まれるヘモグロビンは緑色の光を吸収するという特徴があります。脈拍によって変化する血流により、顔の緑色の明るさは微妙に変化します。この、人の目ではわからないほどの微妙な顔表面の明るさの変化を捉えて脈拍を検出するのです。これにより、パソコンで作業をしているときなど無意識のうちに脈拍を計測し、頑張らなくても自然に健康管理が可能になります。

RT.ワークス株式会社
ロボットアシストウォーカーRT.2

ハンドルには使用者が手をかけているかどうかを感知するためのセンサー、本体には使用者の動きに加えて道の傾斜、状態などの使用環境を感知するためのセンサーが取り付けられています。これらのセンサーで感知した情報をもとに、モーターを動かしリアルタイムで進む方向へのアシストとブレーキを自動的に切り替えながら、歩行を助けます。上り坂ではパワーアシストで推進力を加え、下り坂ではブレーキを適度に利かせ減速、また手を離したときには自動的に停止するなど、臨機応変に歩行をサポートします。おしゃべり機能もついており、「急斜面です。注意してください」などと声でもアシスト、終了時には歩行距離、さらには「お疲れ様でした」とサポートします。



人口減少

株式会社デンソーウェーブ
産業用ロボット「VS-060」

VS-060は、6軸垂直多関節ロボット4Kg可搬でクラストップレベルの高速性能を実現した産業用ロボットです。
標準的な組立・搬送から、曲面をはじめ複雑な形状の製品の表面検査をしたり、磨いたり、ネジを締めたりといった作業を、熟練工のワザに匹敵する高度な技術で行うことができます。

株式会社ZMP
物流支援ロボット「CarriRo」

「CarriRo」は、搬送作業を、女性や年配の方でも楽しく快適に行えることを目指し開発されました。
荷物の運搬に用いる台車にロボット技術を適用し、負荷を軽減するアシスト機能や、作業員についてくるカルガモ機能を搭載しています。連続稼働時間8時間、最高時速は6kmと、基本的な性能も高く、様々なシーンでの活用が想定されています。
これらの機能により、作業員の負荷を軽減する他、運搬量の増加や運搬の自動化による生産性の向上が見込まれます。また、市街地に溶け込むデザインで、新しいワークスタイルを提案すると同時に、新しい労働力を取り込むことで人手不足の解消に貢献します。



地域間格差の拡大

株式会社東和電機製作所
全自動イカ釣機

漁師の後継者不足が深刻化される中、コンピューター制御でイカ釣り漁の全自動化に成功し、イカ釣り漁業に革新をもたらしたのが「全自動イカ釣機」です。
一艘の漁船に最大64台設置可能なイカ釣機をブリッジ(操船室)から1人でコントロールできる効率のよさに加え、漁師の熟練技術「シャクリ」を数値化し、コンピューター制御することに成功しました。
さらに、天候や潮流の変化による船の揺れをセンサーで捉え、イカ釣機の動きを自動制御することで、海上で起こる様々なトラブルを最小限に抑えることが可能となっています。

株式会社a.a.c
アクアポニックス

アクアポニックスとは、魚の養殖(アクアカルチャー)と水耕栽培(ハイドロポニックス)を同時に行う農法のこと。魚の排せつ物が微生物によって分解されて植物に必要な肥料となり、植物が吸収し浄化することできれいになった水で魚が元気に育ちます。起源は1000年以上前ですが、近年、環境によい循環型システムとして再注目されています。この製品は屋内でアクアポニックスを行えるようにしたものです。現在、工場等の屋内で植物を育てる植物工場が注目されていますが、将来は魚と植物が織りなす、自然の安らぎを感じさせてくれる水族館のような生産施設が出現するかもしれません。

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